日常生活の中で一時的に気分が落ち込む事は誰にでもあります。
しかし、気分の落ち込みが長く続いたり、不安・集中力の低下、不眠が加わって生活に支障が出る場合などは、それは「抑うつ状態」と呼ばれる事があります。
抑うつ状態は、それ自体が疾患名ではなく、うつ病や適応障害、持続性抑うつ障害(気分変調症)等、さまざまな心の病気の一部としてみられる症状です。
又、体の病気の影響などで認められる場合もあります。
実際には生物学的な要因と心理社会的な要因が複雑に影響しあって症状が現れると考えられています。

治療せずにおくと、より重いうつ病に移行する事もあるため、早めの受診と適切な治療が大切です。
治療は、症状や背景に応じて、休養・精神療法・薬物療法などを組み合わせて行います。