気分の落ち込みや意欲の低下、疲れやすさ、不眠などが主な症状となる疾患です。
人によっては不安や焦り(不安・焦燥)が強くなること、考えがまとまりにくくなること(思考力の低下)、自分を責める気持ち(自責感)等が目立つ場合もあります。
脳の中では、セロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミン等の神経伝達物質が気分や行動の調整に関わっています。これらの働きのバランスが崩れたり、十分に機能しなくなることが、うつ病の発症に関係していると考えられています。
発症のきっかけとしては、過労や人間関係などのストレス、生活環境の大きな変化(転職、仕事内容の変化、昇進・降格、入学・就職、身内の不幸など)が影響する場合があります。ただし、明らかなきっかけが見つからない場合もあります。
診断は症状の経過や生活歴などを丁寧に伺い、総合的に判断します。
治療は、休養や生活環境の調整、心理的なサポート(精神療法)に加え、必要に応じて抗うつ剤や抗不安薬などの薬物療法を行います。
また、環境調整の一環として、診断書に基づき休職や休学を行い、十分な休養を取ることが回復に役立つ場合もあります。
休職・休学について詳しくは、休職相談のページをご覧ください。